絵画買取のギャラリーホープ

 

タピエス

Antoni TAPIES

 

1923年

スペイン、バルセロナに生まれる。

1948年 

新芸術を目指すグループ《ダウ・アル・セット》を作家、画家と結成する。

1950年 

フランス政府給費生としてパリに住む。

1953年 

サンパウロ・ビエンナーレで作品買上げとなる。

1957年

ミラノのリソーネ賞受賞。

1958年   

ヴェネツィア・ビエンナーレにおいて特別展示室が設けられ、ユネスコ賞とブライト財団賞受賞。
ピッツバーグ国際美術展で1位受賞。

1960年 

第2回東京国際版画ビエンナーレで大賞受賞。

1964年 

グッゲンハイム財団賞受賞。カッセル・ドクメンタ出品。

1967年

リュブリアナ国際版画ビエンナーレで大賞受賞。

1972年   

ジーゲル市ルーベンス賞受賞。

1974年  

イギリス国際版画ビエンナーレでブリティッシュ・カウンシル賞受賞。

タピエスが絵画を描き始めたのは、1943年からのこと。1948年に、バルセロナでシュールレアリストのグループ《ダウ・アル・セット》に参加した頃は、クレーに近い作風を見せていたという。土、砂を混ぜた油絵具を厚く塗り込め、新聞紙やボロ布を貼付した抽象的で、まさに壁(タピエス)的な画面は、その当初から試みられていたという。
ナチとの苦い対決が徐々に過去のものとなっていったフォートリエらと異なり、独裁者フランコ政権の下、絶望的な状況にあったタピエスの作品では、拒否的なマチエールがその後も続いた。
又、物質感のある絵肌には様々な文字や記号がなぐりがきのように描かれるものが多い。これらは、大きな×印にはフランコ政権に対する否定の意思表示が込められるなど、様々なメッセージが託されている。それは版画でも変わらない。エンボス、プレス跡そしてインクと随所で物質感が強調された上にイメージが重ねられるからだ。
ミロ同様、隣りあわせたヨーロッパ美術の伝統を見合わせつつ、戦後スペインの苦難に満ちた状況から霊感を汲み上げての制作。それがヨーロッパ現代美術の革新をもたらすことにもつながったと言える。