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 林 功

はやし いさお

1946年 昭和21年2月22日、千葉県茂原市に生まれる。県立長生高校1年の時、新任の美術教師として赴任してきた山下文彦(洋画家)との出会いが絵を志すきっかけとなる。
1969年 第54回院展に初入選。以後院展に出品を続ける。東京芸術大学美術学部日本画科卒業。
1971年 大学院保存修復技術研究室修了。日本美術院院友推挙。芸大所属の「羅漢図」(重要文化財)模写を契機に古典研究に入り、大学院終了後も助手として芸大に残り、数々の文化庁模写事業に参加。
1972年 コンクール等にも意欲的に出品し、第16回シェル美術賞展1等賞受賞。
1974年 日本美術院院友。銀座・彩壺堂で初個展。
1975年 文化庁模写事業「国宝天台高僧像」の模写に従事。
1976 年 「釈迦金棺出現図」の模写に従事。
1977年 東京セントラル美術館個展。
1979年 「源頼朝像」の模写に従事。昭和世代日本画展に出品。セントラル美術館日本画大賞展。
1980年 東京セントラル美術館個展。
1981年 第6回山種美術館賞展で「汎」が優秀賞を受賞。日本秀作美術展に出品。
1982年  「山水屏風」の模写、「伝真言院曼荼羅」の復元に従事。日本秀作美術展に出品。
1983年 「南蛮屏風」の復元に携わる。日本秀作美術展に出品。
1984年  団体の枠を超えた同世代の仲間と<横の会>を結成し、'93年最終回(第10回展)まで同展に毎年作品を発表。日本秀作美術展に出品。
1985年 日本秀作美術展に出品。
1986年 瑞厳寺障壁図の模写に従事。戦後生まれの作家たち展(宮城県美術館)に出品。西武百貨店個展。
1988年 過去3年間に描いた雑誌などの表紙や挿画の原画による<林功表紙さし絵展>を日本橋三越で開催。
1989年 「平重盛像」の模写、法隆寺聖霊院「蓮池水禽図」の復元に従事。ユーロパリア'89ジャパン現代日本画展(ベルギー)に出品。
1990年 花のある名作美術の旅展(NHK)、現代の屏風絵展(ドイツ)、両洋の眼-現代の回展に出品。愛知県立芸術大学日本画講師。
1991年 法隆寺金堂壁画「飛天図」の復元に携わる。第76回院展で「道」が奨励賞受賞。両洋の眼-現代の回展に出品。
1992年 上淀廃寺壁画の復元に携わる。両洋の眼-現代の回展に出品。名古屋城本丸御殿障壁画の復元模写を開始、自ら絵筆を取るとともに、素材や文献の研究、他の画家への指導など中心的役割を担う。
1993年 両洋の眼-現代の回展に出品。
1994年 両洋の眼-現代の回展に出品。池袋東武百貨店個展。この年より愛知県立芸術大学助教授、日本古文化財科学研究会会員、日本美術家連盟会員。
1995年 <古都を描く-林功素描展>を日本橋三越で開催。手漉き和紙カレンダー、『林功スケッチ集・古都静謐』刊行。
2000年 11月4日、研修中の中国西安市郊外において、交通事故により逝去。
 
初期は木や花を主題とした幻想的な風景画を制作、次いで裸婦を描き、近年は中国に取材した人物や動物のいる風景を発表、模写により培われた古典技法を基にした表現により清爽な作風を示している。昭和44年の院展初入選以降出品を続け、特待となるなど高い評価を得る一方で、数多くの国宝・重要文化財の模写を手掛け、文化財古典模写の第一人者として活躍した。数多くの障壁画模写作品の制作を精力的に行った。模写活動と創作を両立している稀少な作家。