絵画買取のギャラリーホープ

 

マグリット

Rene Magritte

(1898-1967) ベルギー

 

「イメージの魔術師」と呼ばれるマグリットは、20世紀美術のもっとも重要な運動の一つであるシュルレアリスムを代表する画家である。
マグリットの作品においては事物の形象はきわめて明確に表現され、筆触をほとんど残さない古典的ともいえる描法で丁寧な仕上げがほどこされている。しかし、その画面に表現されているのは、空中に浮かぶ岩、鳥の形に切り抜かれた空、指の生えた靴といった不可思議なイメージであり、それらの絵に付された不可思議な題名ともども、絵の前に立つ者を戸惑わせ、考え込ませずにはおかない。マグリットの絵画は、画家自身の言葉によれば、「目に見える思考」であり、世界が本来持っている神秘(不思議)を描かれたイメージとして提示したものである。この点は、夢や無意識の世界を描き出そうとした他のシュルレアリストとは異なっている。「言葉とイメージ」の問題を追求したマグリットの作品は、ミシェル・フーコーのような思想家にも発想源を与え、広告やグラフィックアートの分野にもその影響が見られるなど、20世紀の文化に与えた影響は大きい。
日本においても1971年の回顧展をはじめとしてたびたび紹介され、宇都宮美術館、横浜美術館、豊田市美術館などに作品が収蔵されている。
代表作に「光の帝国」「白紙委任状」「ピレネーの城」など。